脳梗塞を発見して早期治療を目指そう|一刻を争う事態です

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くも膜にできる脳腫瘍

女性

脳への圧迫で症状発生

脳の集中的な検査に特化した脳ドックは、脳動脈瘤や脳血管障害の早期発見に役立ちます。多くの人が脳ドックを受けるようになりましたが、その際に髄膜腫という病気が見つかる例も少なくありません。この病気は脳そのものではなく、脳を包んでいるくも膜という部分に発生する脳腫瘍です。髄膜腫の大半は良性腫瘍のため急激に成長することはなく、腫瘍が小さいうちは症状も自覚しないものです。そのためすぐには治療せず経過観察と言われるケースもあります。腫瘍は時間をかけてゆっくり成長していき、大きくなるにつれて脳を圧迫するようになります。その結果、圧迫された脳の場所に応じた症状が表れるようになるのです。大脳表面の円蓋部や右脳と左脳の間の傍矢状洞・大脳鎌に発生した髄膜腫では、麻痺やけいれんなどの症状が出てきます。前頭葉と側頭葉の間にある蝶形骨縁や中央の鞍結節部など頭蓋底付近に発する髄膜腫では、視神経の障害が代表的な症状です。大脳と小脳に境に位置する天幕部分では小脳に影響が出るため、平衡障害が生じてきます。小脳と脳幹の間にある小脳橋角部では聴覚障害や顔面麻痺・めまいといった症状が表れ、聴神経腫瘍との区別が難しくなります。

脳腫瘍手術の最新技術

髄膜腫の腫瘍サイズが3センチ以下なら、ガンマナイフと呼ばれる精密な定位放射線照射装置での治療が可能です。この方法だと頭蓋骨を切開せずに済むため、手術よりも負担の軽い点がメリットと言えます。完治させるには手術で腫瘍を完全に取り去ることが一番ですが、髄膜腫のできた場所によっては高度なテクニックも要求されます。脳腫瘍手術を多く実施している病院では、最新のテクノロジーを駆使して難手術を成功に導いています。腫瘍を取り除くに先立っては、出血を防ぐため腫瘍に通じる血管をあらかじめ塞ぐ処置が欠かせません。最新のナビゲーションシステムは外科医に開頭位置などを正確に示してくれるため、便利な手術支援装置として利用されています。腫瘍を取り除く際には脳の正常な部分を傷つけないよう、細心の注意を払って手術を行わなければなりません。外科医の助けとなる最新機器としては、手術顕微鏡やモニタリング装置なども挙げられます。患者さんの感覚の有無や目・顔面の運動を確認しながら手術するためには、術中電気生理モニタリングが不可欠なのです。こうした装置を上手に使いこなせる外科医なら、難易度の高い脳腫瘍手術の成功率も高いものです。